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魏志倭人伝の里程3分割論⑧

前回の記事のまとめから

邪馬台国の比定地を求める為には何より魏志倭人伝
の里程記事が正当でなければならない

魏志倭人伝の情報源はより倭の情報を正確に把握出
来る人でなければならない

情報源は梯俊か張政である

ここは勝手な推論ですが、こんな 三段論法が何処か
に潜んでいるのでは無いかと思います。
文化の低い倭人の情報では何かしら比定地論争に障
りがある恐らくそういう事なのでしょう。

私の解釈は全く違いますが、周旋5000里は
「張政が倭でいろいろ聞いて考えると……周旋5000里」
と解釈する向きが多いようです。
基本張政である訳です。
ここまでそのように解釈されなければならない訳です。
そして短里で換算し、倭のエリアが狭すぎる故、あーでもないこーでもない(ここら辺
は後ほど)となる訳です。
これなんて何の事は無い、魏の本国で難升米ら倭の
使者からいろいろ聞いて考えると周旋5000里!
ただこれだけです。
張政も考えたのかもしれません。
でもそれが魏志倭人伝に反映されている訳では無いのです。

普通に読解してそこから導かれるのは、本当に普通に
考えて張政では無いんです。

どうにも横道ばかり逸れてしまいすみません。
でもここが極めて重要な点として指摘せずにはいられ
ない訳でして、ここを明確にしなければ、あの里程の解
読には至れない訳です。

さて、榎一雄氏が指摘された「到」と「至」の違い。
これは張政の行程が「到」で示されている訳では無く、
その反対で難升米等倭の使者が辿った行程が「到」で示
されている訳です。

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魏志倭人伝の里程3分割論⑦

魏志倭人伝の内容は張政や悌悛とは関係なく、直
接魏の中央にある情報が元である。
ここが持論の根幹になります。
もう既にこの点から緒論からは大筋で違ってきます。
ただ、普通に書いてある内容を常識から考察すれば
普通ならこのような帰結になるはずです。
しかし、通説的にそうはなっていない!
何故なのでしょうか?
これは私見ですが…

兎にも角にも邪馬台国の比定地論ありき!
これが原因にあるとしか思え無いのですね。
先ず比定地を論じるために、どうしても必要な条件が
あります。
それは
「魏志倭人伝の里程等の記載事項に誤りは無い」
という暗黙の前提条件。
この前提条件が無いと、どこかに邪馬台国を比定し
たとしても、根底から誤りを認めるならば、その比定
地の断定に行き着けな事がい。
つまり比定地ありきならば、先ず魏志倭人伝の内容
に誤りがあってはならない。
これがおおよその文献学的の根底にある、もはや思
想と言っても過言では無い共通の概念ではなかろう
か?
そのように思われるのです。
だから実際の地理と整合性が無ければ「短里」という
単位をつくり、狗邪韓国の「其北岸」は倭の地から見
て北岸、などという曲解が検証されぬまま、まかり通
る現状になってしまうのでしょう。
また沖縄や海外に邪馬台国を持って行く一部の傍流
を除けばですね、不弥国を含めないとしても、松盧国
~奴国の方角は明らかに地理的に見て北東なのに、
魏志倭人伝にある東南という方角相違には眼もくれ
ない。
こんな現状から、ありがちな畿内説の解釈
「投馬国や邪馬台国の南という方角は東に「読み換え
る」」
などという論拠無き言い分がまかり通ってしまう訳です。

過去記事の繰り返しながら、本来苟も文献学的に考察
されるのであれば、複数の史料と照らし合わせて、それ
ぞれの史料批判が行われ、その上には史実を導き出す…
これがあるべき姿であり、恐らく他の歴史分野ではそう
されてきたはずです。
しかしながら魏志倭人伝は違う。
唯一無二の史料のは理解しつつも、史料批判がろくにな
されず、辻褄の合わない点は誰かが曲解し、またその解
釈すら比定地論争という名の下に検証されず定説化さ
れ、百家争鳴の結論ばかりがあれこれ増え続ける。
こんなんで
「魏志倭人伝とはなんぞや?」
という問いに何を答えられるというのでしょう?

話が逸れっぱなしですみません。
ただですね、唯一無二の史料であろうとも、本来なら他の史
料同様、史料批判がなされるべきはずなのです。
そうすれば、私なんかがとやかく言う以前にそもそも魏志倭
人伝は解釈上、梯俊や張政の報告(だから間違い無いとい
う前提)に基づいている、などという定説など生まれてこな
かったでありましょうし、ずっと以前に適正に闇に葬られて
いたはずでしょう。
こうなるべきはずの展開にならないのは、邪馬台国の比定
地ありきに終始し本来されるべき考察がなされていない、こ
の現状に変化が無い事の他は無いと私は確信するのです


魏志倭人伝の里程3分割論⑥

さてさて
ナンボ冊封体制とは言え、どこの誰だか分からん相手
に金印紫綬するでしょうか?
ここは常識に頼りますが、まぁ普通ですよ、いろいろ魏
の官吏は難升米から生口に至るまで、様々な事を聞い
たとするのが当然です。
「この使者は何者なのか?」
ってな具合です。
何も知らん相手とのまま外交を終わらせ、程俊という返
礼使を倭によこす…?あり得なくないですか?
必要程度、相手(倭人)を例え地理的に、そして結果的に
間違いだったとしても、それが倭人の情報として魏に入っ
ていたのは明らかです。
これは時系列から程俊や張政よりも前の段階、ここは間
違い無い訳です。
ついでに張政についても同様です。
その前に夜邪狗らが、魏に行き倭の状況を話し援軍を要
請している訳です。
卑弥呼の墓に台与までの経緯も同様です。
張政一人で魏に帰ったのではありません。
ここでは倭の使者の名前の記載がありません。
しかしながら台与は貢ぎ物を晋にしております。
つまり朝貢です。
倭の使者も当然ながら晋に行っている訳です。
つまり都度都度、魏でも晋でも倭の状況を直接国の中央
で知り得た訳ですし、それに応じた対応をしていた訳です。

通説では魏志倭人伝の情報源は張政や程俊であり、何
かしら彼等の情報があり、その情報を元に陳寿は魏志倭
人伝を書いた、とされています。
まぁ張政や程俊の報告が無かった…
そこまでは申しません。
しかしながら、それ以前に魏には倭に対する情報があった
訳です。
繰り返しですが、何も知らない相手に金印紫綬などあり得
ない訳です。

さて、陳寿の手元に魏の中央官吏による外交記録と、あっ
たかどうか分からない、1田舎の使者である張政の報告書
があったとしますね。
あなたならどちらの資料を三国志として残しますか?
まぁ言わずもがなな訳です。
陳寿はただただ、原文の順で景初二年以降の外交記録を
三国志に書き、その外交の相手であった倭という地域につ
いて、そのエリアと位置を魏で捉えていた倭の姿である
「周旋5000里」
とし、そのままそのそこに住む人の習俗を、あくまでも魏の
中央が残した資料に基づき陳寿が三国志の倭人伝(魏志
倭人伝)を記した。
こう元から考えられるべきだったのです。

魏志倭人伝の里程3分割論⑤

榎一雄氏が発見した「至」と「到」の解釈の違い。
これは邪馬台国研究史の中でも、最も素晴らしい視点の
1つと私は思います。
放射説の肯定否定、また邪馬台国の比定地が各人によ
り違えども、この論拠は受け継がれるべきです。
逆に言えばしつこいながら、それだけ論拠と呼べる論拠
が乏しいと言う実態が魏志倭人伝研究にあると言えます。

私は、それまで放射説の論拠であるこの「到」と「至」の違
いに着目しました。

逆はあり得ないかと…!!

起点と終点を逆にする。
放射説だと起点は帯方郡、終点が伊都国。
まぁ魏志倭人伝の通りで、これを張政の経路としているわけです。
起点が伊都国、終点が帯方郡。
この経路を辿ったのは、難升米らの倭人。

あっ、今ブログ読むの止めようとされた方、どうかそのままそのまま。

この到の解釈こそがですね、これまで通説だと矛盾になる
事が解決し、魏志倭人伝がす
んなり入る訳です。

まず、程俊も張政も、伊都国まで舟で行く。
これは伊都国の津で検閲をしていたとある原文の内容と一致し
ます。
末盧国から一大国までの水路は、まずもって倭人の航路なの
です。
そして伊都国から帯方郡まで行った。
魏では難升米らの遣使に当然ながら冊封体制の一つとして対
応する。
そして金印紫綬や下賜品が卑弥呼にされた訳です。

一先ずここまで

どうしても疲弊する

全国邪馬台国連絡協議会で発表してきました。
もう先週の金曜ですが・・・
お題は周旋5000里について
そのうち時期を見てこちらのブログにもUPします。
簡単に言えば、5000里を基準に考えてしまうために、あれこれ論が
輻輳してしまいなんとか実際の地理に当て嵌めようとするわけです。
問題はその少し前の
「参問」
これです
「誰かが誰かに聞き思ったり考えたりする」
こんな感じですが、この「誰が」と「誰に」が殆ど考察されていない。
全く・・・すごく重要なのに・・・

あの・・・張政が現地の倭人に・・・じゃないですよ~!
はっきりここが違う!
魏官が難升米や都市牛利に・・・ですよ~

って言っても誰も信用しないか・・・はぁ
論理的に考察すればそうなるはずなんですけどもね・・・


でも疲れる・・・
レジュメ作りやどんな調子では無そうとか・・・
またブログ更新していない言い訳をしてしまった・・・。
次回より3分割論に戻ります。
プロフィール

くろしばコタロー

Author:くろしばコタロー
とある事をきっかけに古代史、特に魏志倭人伝にはまっています。
プロ・アマ・ビギナー問わずご意見おまちしております。
コタローとは尻尾がくるくるしている柴犬で特徴で性格はやんちゃな写真のペットです

よろしければ・・・おひとつ
お願いいたします
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